ーガスートラの第3章は「ヨガの八支則」について書かれています。これはヨガを実践していく上での根本だと言われているものです。八支則の「8」の事をサンスクリット語では「アシュタンガ」と言います。パワーヨガの原型と言われる、現代でも人気なアシュタンガヨガにはこんなルーツがあるのですね。 ヨガとはポーズをとるだけではない…と言うことは、何度も触れていますが、この「ヨガの八支則」を読んでいただくと、ヨガというのは生活そのものなのだと言う事がお分かりいただけるかと思います。 生活、生きると言う事、どのように生きるかと言う事 〜それこそがヨガなのです。 この「ヨガの八支則」は、アシュタンガヨガだけでなく、すべてのヨガの実践者にとって、欠かせない大切な教えです。では、この大切な八支則をご紹介して行きましょう。
日常生活で心がける数々のモラルや規律を説いています。命あるものを殺さない、不殺生の徹底。嘘をつかない、正直さ。自分を含むすべてに暴力をふるわない、非暴力の必要性。他も盗まない、不倫をしない、欲しないなど、現代でも通じるモラルの数々があげられています。
ニヤマでは、ヤマをもっと深く、さらに高度に高めていく事を説いています。しかもニヤマの言葉もヤマ同様に具体的で実践するために書かれています。自分自身や自分の周りの環境を清潔に保つ事、つねに自分の状況に感謝をし、満足をする事、不満足のもとを探さない事、自身を高めるために、常に努力する事…など、ニヤマでは精神性の向上のためのあらゆるポイントが書かれているのです。
ヤマ、ニヤマを実行して、やっとヨガの実践アサナに入ります。アサナとはヨガのポーズの事を言いますが、日本語では「坐法」と訳される事も多いようです。もともとアサナとは「安定した快適な坐法」を意味しています。仏様が座禅を組んで、ゆったりと座り、目を閉じている姿を想像して見て下さい。あれこそがヨガのアサナの原型なのです。アサナを実践する事で、身体と心と呼吸のつながりを探っていきます。ヨガをする上でアサナの練習がかかせない事はあきらかですね。
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