アサナ(ポーズ)の練習は、ヨガのほんの一部です。ヨガとは「生き方」そのものなのです。 日常生活をどう過ごすか、周りの人にどう接するか、というような生活態度から、泥棒をしない、不倫をしないなどのモラルのあり方まで生活に密着しています。人として大切な事…古来から現代そして未来にまで通じる教えです。 そんなヨガ的生活を送りながら、アサナやプラーナヤーマの練習を積んで行きます。こんな毎日を送っているうちに、身体や精神は少しずつ浄化されて行くでしょう。 ヨガの真髄は何と言っても瞑想にあります。 八支則にもあるように、ヤマ、ニヤマ、アサナ、プラーナヤーマは、瞑想のための準備段階なのだと言えるでしょう。
では、一体瞑想とは何なのでしょうか。 座禅を組んで、目をつぶることが瞑想なのでしょうか。 そこでアサナの重要性が一気に見えてきます。 アサナの練習をしている時、まったく回りは見えません。自分の中にズンズンと入っていくような感覚になります。身体の動きと呼吸に全神経を集中させて、頭は空っぽの状態です。これはひとつの「動く瞑想」ですね。 ヨガとは「結びつく」という意味です。呼吸に集中し、アサナの練習をしている時間は、普段の生活で、意識もしていない「本当の自分自身」に確かに結びついている貴重な時なのです。 ヨガで言う「瞑想」とは、やはり「本当の自分自身〜真我」に触れる手段なのです。 意識や感情から離れ、どんどん自分の中の奥深くまで入っていきます。宇宙を彷徨っているような感覚になる事も。普段自覚している「私」とは、三次元的な私ですよね。「本当の私」は実は無意識の中にあるのです。その真我と同一化した状態が、ヨガ八支則の究極の姿である「サマディ」なのです。
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