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身体に出てくる好転反応

ヨガをコンスタントに続けていくと、身体に明らかに変化が起こってきます。最初に老廃物に関してのお話をしましたが、次は身体に生じる「傷み」についてお話して行きましょう。 普段から、人それぞれ身体の使い方には独特なクセがあります。カバンをいつも右側で持つ人、足をすぐに組んでしまう人、ネックレスやスカートを着用していると、何故かいつも一方向に回ってしまう人…どうでしょうか?心当たりはありませんか? これらは骨格のゆがみから生じる現象なのです。もちろんスポーツなどで身体を傷めた経験がある人の場合、それによって身体はバランスを取るために、あちこちに負荷がかかるという場合もあるでしょう。 完璧にバランスのとれた人なんて、この世の中には存在しません。そうしてゆがみと共に私達は生きているのですが、それがもとで体調でも崩さない限り、私達がそのゆがみを実感する事はなかなか難しいのです。 ヨガのアサナの練習を重ねていくと、このゆがみが整えられて行きます。アサナは、骨格のズレや骨盤の傾きに直接働きかけます。身体の基盤となる骨格と、その周りに付着して身体を支え、内臓を保護している筋肉を本来あるべき位置に戻していく力があるのです。セルフ整体とでも言いましょうか。 正しい指導者のもと、アサナの練習を重ねて行く事で、これらの身体のゆがみを克服することはもちろん可能です。しかしそれには若干の好転反応が伴います。好転反応とは、身体が良くなる前の段階で、一時的に状態が悪化したかのように見えるという、身体の反応の事を言います。

好転反応の起こるわけ

例えば家を建てていると想像して見て下さい。 しっかり土台を組み、柱を建て、家の骨組みを造り、一軒の家を建てたとしましょう。しかし、その柱がちょっとゆがんでいる事がわかり、ゆがみを正そうとするとします。その過程で、ホコリが立ち、時には壁が落ちてきたりしますよね。 身体も同じです。骨格などをもとの位置に戻すことで、ホコリが立ち、時に壁がポロっと崩れたりする事があるのです。古傷が痛んだり、何故か身体が痛くなってしまったり、「痛み」,、「不調」,「にきび」や「吹き出物」が一時的に増加します。この時期は「なんだか調子が悪くなった!」と不安になる人もいるでしょう。 まずはそうなった時には、先生にしっかり話しをして、どのように対処するべきかアドバイスを仰ぐと良いでしょう。決して無理をしてはいけません(ヨーガスートラのヤマ・ニヤマを思い出して下さい!)。もちろんこれは一時的なものです。その時期を過ぎると、身体は以前よりもはるかに軽く、快適になっているはずです。



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